サイコロを数個用意するだけで遊べるゲームが紹介されている本で、仕事終わった後に同僚達とちょっとした暇つぶしに盛り上がるのに最適な1冊でした。

ダイス使うゲームと言われると結果には直接的に介入できない運要素の強いものばかりと思われがちですが、後半に紹介されているゲームはちゃんと戦略性も考慮されたゲームも掲載されています。

特に同僚達から評判が良かったのが本書の終盤に紹介されている「ネズミと男達」というゲーム。

・ルール(プレイ人数:3人~)
各プレイヤーは3個のダイスを紙カップなどの容器に入れてシェイクし、置いた後に自分だけが目を確認する。
出た目は好きな順で数字を作る事ができ、666が最強、111が最弱の数となる。
親を決めて、そのプレイヤーから失点をベットしていく。ゲームは10ラウンド行うが、例えば1ラウンド目なら最低-1点。2ラウンド目なら最低-2点以上の点数を宣言する。
親の次のプレイヤーから順に3つの選択肢のうち一つを選ぶ。

1.その失点に同意する
2.更に失点を上げる
3.逃げる

逃げた場合はそのプレイヤーはラウンド数に等しい失点を受ける。
逃げたプレイヤーを除く全員が同意した時点で、残ったプレイヤー全員でダイスを見せ合い勝負を行う。一番最大の数を出したプレイヤーのみ失点を免れ、それ以外のプレイヤーは同意した失点数を受ける。

10ラウンド行い、一番失点数が少ない人が勝者。


これが見事にハッタリを決めていくチキンレースゲームで、結構心理戦な面も大きくて実に面白かったです。

「カタンの開拓者」なんかでも良く使われる2個のダイスを振った時の確率論に関しても3章で触れられていて、単なるゲーム紹介本だけでは終わらない実に深い趣味の本だと思います。

「140種類のゲームが遊べる」と表紙に書いてありますが、実際にはそれに加えて、ゲーム性を更に高めたり、全く違うゲームになる追加ルールも書かれているので想像以上に遊べます。

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