小林靖子さんの書かれる脚本はどれも一癖あるキャラが多く、面白おかしく盛り上げる一方で緻密な設定とシリアスさが魅力だと思っているのですが、一つ難点があるのです。

それは「強化合体ロボ初登場回が盛り上がらない」 という問題。

まぁ、これは小林脚本だけに限らず、近年の戦隊ロボ戦全体でも割と見られる傾向にありますが。

戦隊におけるスーパー合体ロボの初登場回というものはある意味年間で最大の見せ場であり、1号ロボでも2号ロボでも歯が立たない!どうしよう!という流れから満を持して登場するのが王道なんですが、どうも小林脚本ではそれを敢えて外しているように思えてならない。

シンケンジャーにおける天空シンケンオー初登場回はシンケンブルーが一人で盛り上がって合体しましょう!と喚いて合体しちゃったり、サムライハオー登場回もやっぱりシンケンブルー主役回のおまけ的な流れで合体、という感じでした。

ゴーバスターズにおいてもグレートゴーバスターやタテガミライオーの初登場回はまだそれ自体を軸にしたストーリー展開だった為にそこそこ盛り上がりましたが、最強ロボのゴーバスターキングの初登場回はなんとなくやってみたら出来た的な印象が強かったです。

そして本日の超トッキュウオーの初陣。…うん、話の展開としてはとても良く出来ていると思うんだ。子供の頃に交わした約束とか、定期券とか、そこからイマジネーションを思い出す流れとかはね。

ただ、やっぱり先に挙げた例に漏れず、超トッキュウオーの登場が「良い事思いついた!やってみよう→出来た!」的な展開で、盛り上がらなかったのも事実。

個人的にベストだと思ってる合体回はボウケンジャー11話「孤島の決戦」でのスーパーダイボウケン初陣だと思っていますが、流石に毎回これをやれとは言わないまでも、新合体ロボの初登場回くらいは毎回頑張って盛り上げて欲しいかなぁと切に思います(戦隊ロボ好きとして)

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