昨日発売日だったので早速購入。「パッケージが無駄にデカイ」と評判だったのでどんなもんかと思っていたら、ゲームソフトというよりもガンプラ(HGサイズ)の箱にゲームソフトが同梱されてる、って感じでした。

このゲーム、実は昨年から気になるタイトルでした。しかし2010年発売だったのが延びに延びていつまで経っても発売日が決まらなかったのですっかり存在を忘れそうになっていました。
また、ファミ通などの情報ではジャンルが「RPG」とハッキリと明記されていた上に、ゲーム画面ではコマンド入力を受け付けるかのような画面だったので、自分でロボは操作できない、所謂FFのようなコマンド入力式「RPG」なんだとばかり思っていました。

とりあえず遊んでみての印象としてはPSPのゲームとしてはかなり作り込みが良く、グラフィックなども綺麗。ムービーやアニメーションもかなり盛り込まれており、携帯機とは思えない程にキャラボイスが多く、世界観の構築に貢献していると思います。

戦闘に関しては完全に「アクションゲーム」です。パッケージに「プラモクラフトRPG」と書かれているのでかなりの方が誤解されていそうですが(実際俺も騙されました)、開発元のレベル5的にはこのゲームはプラモデルを組み立てて戦う事のロールプレイがメインみたいです。正直、これがRPGと言い張れるならどんなゲームでもRPGと…ゲフンゲフン…。

そのメインとなる(?)戦闘に関してですが、自機の後方からの視点で、広いフィールドを駆け回って銃器や近接武器で殴り合うといういかにもロボットアクションゲームらしいシステムになっています。過去のロボットアクションゲームと比較するとバーチャロンやカスタムロボに近い雰囲気ですね。また、3vs3で戦う事も可能な点からガンダムVSシリーズにも似ているとも言えます。
このバトルに関してはかなり面白いです。今までにロボゲーで散々使われてきたシステムだけにブレが無く、自然と馴染むことができます。ブーストなどに制限が設けられていたり、戦闘中に武器の切り替えができる点も良いです。

問題なのがRPGパート。絵柄は子供向きとは言え、その裏ではかなり壮大な悪の秘密結社が暗躍しており、それとごく普通の少年が戦う!というシナリオ自体は実に王道です。…なんですが、どうもこれが面白くない。
この原因はおそらく、悪役側やメカに関する非常に細かい設定を描写してリアリティを追及している癖に、物語展開が突発的だったりするギャップのせいでしょう。

悪役側が非常にわかりやすい悪役なのは良いんですが、軍事組織との絡みがあったり、総理大臣の暗殺まで計画するような結構冷酷な組織だったりします。ここまで描写するとかなりシリアスな悪役になりそうなはずですが、何故か作戦に関してはかなり行き当たりばったり。これでは遊んでいる側はかなり違和感を覚えること必死でしょう。

現在、第2章までクリアしてストーリーを進めていますが、バトルはメチャメチャ面白く、カスタマイズ要素も結構ハマってきたのに、ストーリーに関しては全く楽しめないという困った状況になっています。これはさっさとストーリーをクリアして、純粋にアクションゲームとして楽しめる段階まで進めたほうが良さそうです。

アドホックパーティーを使えば通信対戦なども可能なので、ストーリーなどは抜きにしてアクション要素でもっと楽しめるようにすれば良かったのに、などと思ってしまいました。




そんなわけで以上、ダンボール戦機のレビューでした。
なんかゲームとしては結構面白いんだけど、ストーリーが全然面白くないって点から、秋から放送予定の「ガンダムAGE」がもの凄く不安になってきましたよ…。
リアリティを徹底描写するならとことんリアルに、子供向けに行くなら極力シンプルにギャグも交えて、って感じで突き詰めて欲しいもんですね。

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